Concrete CMS 公式サイト System Requirements(英語), および Supported Browsers(英語) より翻訳して掲載しています。
この情報はバージョン8、バージョン9ともに記載されています。

Concrete CMSのシステム要件は以下のとおりとなっています。

PHP

Concrete CMSは、主にPHPで書かれています。さらに、追加機能を提供するいくつかの PHP 拡張モジュールが必要です。PHP インタープリタのバージョンと必要な PHP 拡張モジュールは、 使用する Concrete のバージョンに依存します。以下に、サポートされる Concrete のメジャーバージョンに関する詳細を示します。

Concrete Version 9

バージョン9は現在のメジャーリリースです。PHP8をフルサポートし、PHPの最低バージョンは7.3です。本シリーズの最新リリース版は、最も安全で安定したバージョンとされています。

PHP ステータス バージョン 備考
7.3未満 なし Concrete CMS 9.0は、PHP 7.3以上が必要です。
7.3 9.0+ (PHP7.3 はEOLになっています)
7.4 9.0+ (PHP7.4 はEOLになっています)
7.4LTS 9.0+  
8.0 9.0.2+ (PHP8.0 はEOLになっています)
8.1 9.1.1+  
8.2 9.1.1+  
8.3 9.1.1+  

 - 非サポート
 - 技術的には可能だが、現状では非推奨
 - 推奨構成

Concrete Version 8

バージョン8は、Concreteの前メジャーリリースです。Version 8.5は、2024年12月31日まで(セキュリティアップデートが技術的に可能な限り)、主要な脆弱性に対するセキュリティアップデートが保証されています。

PHP ステータス バージョン 備考
5.5未満 なし Concrete CMS 8はPHP5.5.9が必要です
5.5 8.0 - 8.5.7 (PHP5.5 はEOLになっています)
5.6 8.0 - 8.5.7 (PHP5.6 はEOLになっています)
7.0 8.0 - 8.5.7 (PHP7.0 はEOLになっています)
7.1 8.0 - 8.5.7 (PHP7.1 はEOLになっています)
7.2 8.4.3 - 8.5.7 (PHP7.2 はEOLになっています)
7.3 8.5.0 - 8.5.7 (PHP7.3 はEOLになっています)
7.4 8.5.0+ (PHP7.4 は EOLになっています)
7.4LTS 8.5.0+  
8+ none (上記参照: PHP 8+は、Concrete 9.0.2 以上が必要です)

 - 非サポート
 - 技術的には可能だが、現状では非推奨
 - 推奨構成

 

LTS Versions

PHP7.4 が正式にサポート終了となったため、セキュリティパッチを受けられなくなる可能性があります。幸い、UbuntuおよびCloudLinuxが提供しているLST(long term support)バージョンのPHPが利用可能です。
これらは、重要なセキュリティ修正がバックポートされたPHPのバージョンです。

UbuntuおよびCloudLinuxを利用しており、かつ`PHPの使用終了バージョンを使用しているConcrete CMSホスティングの顧客は、自動的にPHPの長期サポートバージョンに配置されます。
もし、UbuntuおよびCloudLinuxを利用中でEOLバージョンのHPでホスティングしている場合は、LTSバージョンの利用を強くご検討ください。

Concrete CMSとPHP LTSの詳細については開発元ブログ記事 HOW TO KEEP YOUR CONCRETE V8.X SITE SAFE AFTER NOV 28TH! (英語)をご覧ください。

 

拡張機能

Concrete CMSには以下のPHP拡張機能が必要です。

  • MySQL (PDO拡張機能付き)
  • DOM
  • SimpleXML
  • iconv
  • GD Library(Freetype付き)
  • Fileinfo
  • Mbstring
  • CURL
  • ZipArchive (自動更新とコミュニティ機能用)

 

構成

Concrete version 8.xでは以下の構成が必要です。

  • PHP セーフモードOff
  • PHPのメモリ制限 64MB以上(大きな画像ファイルを処理する場合は、さらに多くのメモリが必要な場合があります)

 

Webサーバーについて

Concreteは、ApacheとNginxの両方のWebサーバーをサポートしており、過去にはIISで動作するようにしたこともあります。公式サポートはApacheとNginxのみです。

 

データベースについて

MySQL(5.7以上)、MariaDBのいずれも動作します。
MySQLを使用する場合、InnoDBテーブルがサポートされていることを確認してください。

可能であれば、テーブルの row_format を dynamic に設定し、大きなフォームでの問題を回避してください。

 

サポートブラウザについて

コンクリートCMSは、caniuse.com(英語)が報告したマーケットシェア1%以上のデスクトップ・ブラウザーで動作します。2024年10月現在では、このようになっています。

  • Chrome 109, 126, 127, 128
  • Edge 127
  • Firefox 129
  • Safari 17.5

 

具体的な構成のベストプラクティス

サイトのセットアップとConcrete CMSの強化のために、サーバーとCMSの推奨設定に必ず従ってください。