Concrete CMS 9.4.0 がリリースされました。
本ページは以下の原文を翻訳しています。
https://github.com/concretecms/concretecms/releases/tag/9.4.0
以下の内容は要約した内容です。
詳細は原文にあるSecurity Updateの項目をご覧ください。
Concrete CMS 9系の「フォルダ追加」機能に、サニタイズ処理が行われていなかったことから、管理者権限のあるユーザーがXSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃を行える脆弱性が存在していました。
この脆弱性は、悪意あるコード(JavaScriptなど)をフォルダ名に挿入し、他の管理者に実行させる可能性があります。
この問題は、以下の2つのコミットで修正されました:
影響を受けるのは バージョン9以降 のConcrete CMSで、8系には影響しません。
CVSSスコアは 4.8(中程度)、攻撃には管理者権限が必要なため、外部からのリスクは限定的です。
Concrete CMS の「住所」カスタム属性において、特定の国と紐付いていない住所を表示する際、サニタイズ処理がされていない問題がありました。また、CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)による不正操作も可能な状態でした。
この脆弱性は、管理者により住所入力が許可されたユーザーのみに限定されており、一般ユーザーや外部からの攻撃リスクは限定的です。ただし、成功すれば軽度の情報取得や管理画面の一部機能の停止が可能です。
この問題は以下のコミットで修正されました:
CVSSスコアは 5.1(中程度) です。
concrete/bin/concrete c5:boards:refresh
コマンドにおいて、従来存在していた--regenerate
オプションは削除されました。このコマンドは今後、常に再生成を実行するようになりました。Cron(定期実行)などでこのコマンドを使用している場合は、該当オプションを削除してください。concrete/bin/concrete c5:reindex
コマンドは、すでに数バージョン前から正しく動作していませんでしたが、今回正式に削除されました。代替として、concrete/bin/concrete task:reindex-content
コマンドをご利用ください (Thanks ahukkanen)